畑月和希。 そいつは当真の姉ちゃんだった。 俺は驚いて何も言えなかった。 言葉が出てこなかったんだ。 俺の毎日は、畑月和希に染められていて…。 たった1度しか会ったことがないのに、いつも考えてしまうのはあいつのことだった。 俺は高校に受かった。 その時の俺の喜びはどんなものだったか。 嬉しくて…嬉しくて。 あいつに…また会える。 そう思うだけで口元が自然と二ヤけてしまうんだ。