「お、おい田上!?どこ行くんだよ!?」




優斗が、いきなり走りだした護を引きとめる。



「どこって…決まってんだろ!!…先輩を探しに行く…!!」






「…お前…。」





「…俺、一方的に押しつけて…、先輩を傷つけて…!!
 バカみてぇだよな…。
 でも…俺、先輩と約束したから。
 ”ちゃんと夢から護る”って…。」





「…分かった。じゃあ俺こっち探すから!!
 田上は向こうな。」




「…はい。」



護は走った。





後悔で胸をいっぱいにしながら…。