「…という訳なんだ…。」 過去から現実に戻る。 優斗が全て話し終わった後、ただ護が立ち尽くすことしかできなかった。 「夢が…??」 「…ああ。」 「…んだよ…!! キスは…仕組まれてたのかよ…??」 「…そのことは謝る。すまなかった…!!」 優斗は、護に頭を下げた。 「…俺…和希先輩になんてこと…!!」 護は今にも泣き出しそうな顔でそう呟くと、 全力で走りだした。