「ホッホッホッ♪
そんな子供だましな方法に私が引っかかるとでも思っていたの?」


勝ち誇った表情で声高々に笑い声を上げるおトキ。


確かに、子供だましと言われれば、その通りである。


松田刑事は、恥ずかしさのあまり顔を紅くしてその場で俯き、それに引っかかったシチローと子豚とひろきも、バツが悪そうにお互いを見合っていた。




しかし、次の瞬間。







「あっ!!
向こうの岬に『〇曜サスペンス』でお馴染みの
『船越英一郎』が居るわっ!」


「えっ!!どこ?ドコに居るの?」


今度はてぃーだが発したその言葉に、おトキが猛烈に食いついた!


「今よ!みんな!」


「それ~~~っ!」



すっかり隙だらけのおトキめがけて、シチロー達の手が伸びる。


「さあ!捕まえたぞ♪
おトキさん♪」


「あぁ~。今のはあまりにリアル過ぎて、つい目がいってしまったわ……」


おトキ、無事に獲捕!