BLACK×HEAVEN

あたしが走り疲れてゼェゼェいいながらガードレールに座っていると、エンマが労いの言葉をかけてきた。



「おつかれ〜。でもさ、何もこんなとこまで走らなくてもよかったんじゃねぇか?」


「だってめっちゃ怖かったんやもん!本気で殺されるかと思ったもん!あの人なんなん?」



あたしは涙声でエンマにうったえた。



「何って、生き霊」


「怖すぎるわ!!」


「俺にキレられてもなぁ。俺が作り出したわけじゃねぇし」


「まぁそうやけどさ。今外に生き霊がおるとか言ってくれてもいいやん」