映画館に入ると、当然メグ達は隣同士に。 次にその隣に私が座り、山下君が一番はしっこに座る形になった。 『西條さん、バッグこっちに置きなよ』 「あ、ありがとう」 山下君は。 他の男の子と違う。 私を人間扱いどころか、女の子扱いしてくれる。 『映画好き?』 「はい、大好きです」 普通の女の子は。 好きな人とデートする時、こんな感じなんだろうか。 デブの私が、デブのくせに一人前にこんな気分を味わえるなんて。 神様、今日だけ、許して下さい。