右の窓から明かりがふっと消えて…しばらくしてゆうちゃんが家から出て来た。 「ゆうちゃん……」 気持ちを伝えに来たはずなのに、ゆうちゃんを見たら涙が溢れて喉がつまって、言葉が出て来なかった。 『ゆ、百合ちゃん、落ち着いて。とりあえず、公園に行こうよ』 そう言ってすごく自然にゆうちゃんは手を引いてくれた。 幸せだった、あの頃みたいに。 それだけでまた涙が溢れたから、ゆうちゃんはますます困ってしまったみたいだった。