『…………百合…ちゃん?』 なつかしい、なつかしい、呼び方。 心がじわっと、あったかくなる。 心にあったかいものが広がったと同時に、目頭もじわっとあつくなって…また視界が歪んだ。 ゆうちゃんはすごく驚いた様子で目をまんまるにして立ってる。 『ちょ、ちょっと、すぐ行くから待っててよ』 私がゆうちゃんを見つめながら号泣しはじめたからか。 尋常じゃないと感じたのか、ゆうちゃんはそう言ってカーテンを閉めた。