「小梅ちゃんも見つかったし、俺はそろそろ行く。放課後お前も残れ、教室な」
「え"ぇ!?」

工藤くんはどこかに行ってしまった。

「そんなぁ…」

不良グループのリーダーなんて嫌だよ…。
母さんにバレたらどんな目に遭うか…。

一発思いっきりぶん殴られるかも。

僕は半放心状態で授業らしきものを受けた。

**********************
━放課後━

「ついに来ちゃったか…」

とうとうやって来た放課後。
教室までの足取りがものすごく重い…。

今日は菊地くんが欠席で、この事を打ち明けれる人はいなかった。

━1年C組前━

はああぁ~…

行かなきゃだめかぁ。
行かなかったら何されるかわかんないし。

僕は思いきって教室のドアを開けた。

━ガラッ━

「遅ぇぞ!何分待たす気だ!」
「ご、ごめんなさい…」

入っていきなり高橋くんに怒鳴られた。

怖っ…。