「汐音ちゃん。」 「はい?」 立ち上がった理事長はあたしに近づいて来る。 そして、耳打ちしたんだ。 「くれぐれも…バレないようにね……?」 「は、はい…。」 その有無を言わせないような声に、あたしの肩が震える。 ……………パタン。 静かに理事長を出て、ため息と共に肩をがっくりと落とした。 ………あたしやっぱり。 この学校でやっていく自信ないよ…!