「えっと、理事長室は…と。」 ここか…!! 広すぎて迷いそうな中。 周りの雰囲気より、一段と目立っている部屋の前にたどり着いた。 軽くノックしてドアを引く。 「すみませーん…。」 「あらっ!汐音ちゃん?」 「はい。」 「今日からよろしくね。」 そう言って、理事長は柔和な笑顔を見せた。 椅子に座って脚を組む、女の理事長だ。