「………じゃ…メガネかけてやるよ。」
カチャッ
と音をたてて宏平の目がレンズ越しに見えるようになった。
そうなると、
こいつはほぼ、
うん とか、
違う とか
しか言わなくなる。
まだメガネを掛けた"波多野宏平"を知らない私。
何考えてんだろう……。
「…………………」
「…………………」
こうなると私たちは30分は余裕で無言になってると思うくらい
時間が長く感じる。
「…………やっぱメガネ外して。」
そしてその空気に耐えられなくなっていつも折れるのが私。
「んだよ。
はっきりしろっての…!!」
ちょっとキレ気味の宏平はちょっと怖い。
無言なメガネとクールな俺様、
どっちも合わさって、
化学変化みたいの起こして、
優しいしカッコイイ、 ってのになったりしてくんないのかな??
ってたまに思う。
でもメガネも俺様もひっくるめて、
やっぱ私は宏平が好きなんだなぁって一緒にいると思うんだ。
「…メガネかけてると……質問ちょっとしにくいんだもん…!
ここ、これであってる???」


