それは初恋で、



昨夜、明け方にかけて…イヤ、今現在も



叶くんの言葉が離れません…





寝れな…かった。





学校へ行く支度を終えると、インターホンがなった。




ガチャ。



「おっはよー!! …うわ、亜希、クマ酷いよ」




早紀ちゃんの後ろに立つ叶くんがフッ、と笑った。




「寝不足?」

「あ、うん…」

「へぇ~寝れなかったんだ」

「…!!」



叶くんの言葉を、声を意識して赤らんでいく。





あ~…助けて。





私は恥ずかしくなり自転車を激走させていた。