満月の綺麗な春の夜だった 君に会えない淋しさを酒で紛らす日々が続いていた いつものように酒に酔った僕の身体は 自然とあの樹に向かって行った だけど あの樹はなくなっていた あの大きな樹は切り倒されていた 呆然とした 何もかも 消えてしまった気がした 何もかも 嘘だった気がした