女になど興味はないが……


なぜかこの少女はきになる。この様子からすると、どこかから川に落ち、ここまで流されてきたようだが……



「クラウド、こやつを城へ連れて帰るぞ」


クラウドは驚いた様子だ
「っ!しかしシリウス様。他国のスパイなどかもしれません。どこのものかも分からない女を城へ連れて行くのは……」


「クラウドっ!!!私の命令が聞けぬのかっ」


「あっいえ…そう言うわけでは……」

シリウスを怒らせればどうなることか

(シリウス様は血気盛んな方だ命令に従わぬ訳にはいかぬ)


「滅相もございません。分かりました……」



「わかったら少し急ぐぞ。」


シリウスは倒れている少女を抱えるとそのまま馬に乗り、自分の前に抱きながら


城へといそいだ……。