「そんなに気を使わなくてもいい」 先生はそう言ったけど 「お客さんですから」 そう言って私は先生にコーヒーを差し出した。 「ありがとう」 「いえ…」 「…」 「…」 ・・・・・・・・・・・・ 長い沈黙が続く。 最初に口を開いたのは先生だった。 「お前は俺のことが嫌いになったのか?」 同じ質問。 私はなんて言えばいいのかわからなかった。