でもここで止まるわけにはいかない。 私は再び口を開く。 「先生…先生のこともう好きじゃないんです。なんか付き合ってみたら冷めちゃって…それにばれて退学とか嫌ですから」 私は今日ずっと考えていた言葉をそのまま口にした。 自分でもよく言えたものだと思う。 「嘘だろ?」 先生が信じられないというような顔で聞いてくる。 「嘘じゃないですよ。もう先生のことは好きじゃないんです。もうお別れです…」 「…」 何も言い返さない先生。 「さよなら…」 私はそう言って部屋を出ていった。