「だから早く行こうって言ったのに〜!」

隣の真由は頬を膨らませていた。

学校に着けば。

もう席はなくて、立見。

「はいはい」

軽く流すと

「そーちゃん!!」

真由は俺を睨んだ。



「あれ、平野さん?」

真由の旧姓を呼んだのはもう、定年間近、っていったところの男性。

「あれ?枚岡先生!!」



後から聞いた話、真由と仲の良かった国語の先生らしい。



「柏原くんも!」

隣にいた祥太郎は微笑んで頭を下げた。



卒業生は何かと忙しい。

二人は先生に連れられてどこかに行ってしまった。