「陽は黙ってな!」
「あいた――!!」
俺が言おうとした言葉は、美姫ちゃんに言われた。しかも、げんこつ付き。陽は一発で黙った。
本当に陽のほうが兄貴なのかよ?
「だけどさ、美姫ちゃんが言っても止めるかな。クラスも違うし、やっぱり誰かが守ってあげなきゃ」
「確かにそうだね。愛斗が守ってあげなよ」
「でも俺は口を出さないほうがいいって……」
美姫ちゃんは腕を組んでニンマリと笑った。
「心の彼氏になればいいんだよ」
……は、はい!?
「彼氏でも何でもない奴に庇われたら女子はムカつくけど、彼氏になら当たり前でしょ。彼氏ができたら嫌がらせもなくなるし、一石二鳥じゃん」
「そうだけど……」
そんな簡単に言うけどやっと友達にもなれたのにまだ告白する段階じゃ……


