「……見せて」
「あ、大丈夫。このページだけ破ればいいから」
無理やり笑顔をつくってスケッチブックを閉じる彼女。
「他にも何かされてるの?」
「……」
「もしかして男子とまた話すようになってから?」
「……うん。私って人をイライラさせちゃうみたいだね。普通にしてるんだけどな」
そう言って……彼女が俯むくと、廊下の床にポタリと涙の雫が零れ落ちた。
最悪だ……俺のせいだ。女の僻みなんて厄介だとは思っていたけど、ここまで悪質ないじめをするなんて……
「――心当たりはない?」
「え?」
「犯人の見当はついてるんじゃない?」
首を横にふって、ギュッと唇を噛み締めた。
分かっていても言うわけないか……。いいよ。俺が探しだしてやるから。
絶対に許さない。


