「薬剤師の先生かぁ! 愛斗くんなら絶対になれるよ」 「心ちゃんは?」 彼女はシャボン玉を飛ばしながら、真っ白な入道雲を見て笑った。 「私のもうひとつの秘密教えてあげる。私はどんな時にシャボン玉を飛ばすのか」 「へ?」 そんなの答えになってなくね?だけど彼女の言葉を黙って聞いていた。 「天国のお兄ちゃんに話したい時に飛ばしてるの」 「話したい時?」 「以前この海で飛ばしていた時は愛斗くんを紹介したんだ。神社で愛斗くんを待っている時は泣きたい気持ちをお兄ちゃんに話してた」