だけど花ちゃんは俯いて、彼女の目も見れないでいた。輝は花ちゃんの手を握って目線で話すことを促した。



「……私は自分が少しでも楽になりたくてたくさんの人を傷つけてきた。特に心……謝って許されることじゃないけど……謝らせて……」



そう言って涙を流して初めて顔をあげて彼女の目を見た。



「ごめん……ごめんなさいっ……!」




シンッとする部屋に花ちゃんの泣き声だけが響き渡る。彼女は立ち上がって花ちゃんの隣に座って手を握った。