「もちろん。愛斗くんも一緒に会ってくれる?」


「うん」



彼女の両親は気を遣って輝と花ちゃんが訪ねてきたら、リビングとは別の畳の部屋に通してくれた。



久しぶりに見た花ちゃんは依然よりは顔色はよかった。だけど表情は暗くてなんだかボンヤリしていた。



「花ちゃん、体調はどう?」


「大丈夫。薬の副作用で眠気が出るけど、ご飯も食べられるようになったしきちんと睡眠もとれてるよ」



俺の問いかけにきちんと答える花ちゃん。彼女はただ黙って花ちゃんを見つめていた。