「約束って?」 「男同士の秘密! ね?」 「はい……」 彼女のお母さんはクスクス笑いながらハーブティーを注いでくれた。 和やかな雰囲気になって会話もやっと弾んできた時、ポケットの中の携帯が鳴り響いた。 ディスプレイを見てすぐに立ち上がる俺。 「すみません! ちょっと……」 輝からだった。あの花火大会の日から一度も連絡はなくて一週間は経っていた。