「ごめーん! 愛斗くんってうちの旦那さんとそっくりだから」 「へ?」 彼女のお父さんと? 「結局は好きな人を傷つけたくない為についている嘘なんでしょ?」 「はぁ」 「私もやられたことあるけど、はっきり言ってムカつくんだよね」 ……え゙?ムカつく? 「だって私の為についた嘘で、彼は逆に傷ついて苦しい思いをしてるんだもん。嫌だよ。好きな人が苦しむのは守られてる側だって同じ」 なんとも説得力のある言葉に俺は紅茶を飲む手を止めて聞き入ってしまった。