なんだかしみじみと思っていると、彼女から久しぶりに話し掛けられた。 「……花と話せた?」 「いや……鍵も開けてくれなかった」 「そう。彼氏の愛斗くんにもなんだ……」 彼氏という言葉は正直まだ慣れない。特に彼女の口から出ると胸が痛む。 タオルと着替えを手渡されて彼女は脱衣室から出ていった。 渡されたTシャツを広げてみる。これ……やっぱり彼女のお父さんのだよね。勝手に着ていいのかな。 なんだかTシャツを着ることはドキドキして制服だけ拭いてリビングに戻った。