「何か証拠でもあるの? 私が犯人だって」 花ちゃんのキレ気味の声。もう彼女は花ちゃんに勇気を出して聞いたんだ。 『私に嫌がらせをしていたのは花なの?』って。 「……嫌がらせの手紙。筆跡は変えてあるけど小さな癖は分かるよ。花の字だった……」 「それだけ? それだけで私だって決め付けるわけ?」 「花……私が指紋とらせてって言ってもそんな強気でいられる? 筆跡鑑定するって言っても応じられる?」 彼女の言葉に花ちゃんは黙り込む。