泣いてる……んだよね。この学校のどこかで。



今すぐ教室を抜け出して探しに行きたいよ。



だけどそんなことできない。忘れる為にはもう……自分から距離を置いたほうがいいと思ったから。



同じクラスだからやっぱり目は彼女を追ってしまうけど……





自分から話しかけるのは止めよう。あんなに……最初は話してほしくて必死になっていたのに……今は逆なんだから不思議。



君への気持ちは変わらないのに態度だけは変えないといけない現状。




「俺……バカみてー……」




机に頬杖をつき曇った空を見上げ小さなため息をついた。