「聡、私と付き合って?」


甘ったるい声。上目遣いの甘えた表情。


「俺は誰とも付き合わない。
それが嫌なら声かけてくるな。
って最初に言っただろ?」


「いじわる…。
良いもん、落としてみせるから」


「ま、頑張って」


そんなこと絶対ねーよ…と
心の中で思いながら
名さえ覚えていない女にキスをした。