「なぁ蒼空……… この手紙なんだ……???」 たろーちゃんは私のカバンのポケットから半分くらい出ていた手紙を、スッと出してヒラヒラさせながら言った。 「ちょ!!!! たろーちゃん!!」 私はたろーちゃんから手紙を取り返そうと手を伸ばした。 たろーちゃんの身長は私とあんまり変わらない。 でも、なかなか手紙を取り返すことが出来なかった。 そしてとうとうたろーちゃんは宛名を読んでしまった。