【完】イケメン生徒会長は俺様!?

そんなことを思っていると、生徒会長は不思議そうにあたしを見つめていた。



気が付くと、校門の前には黒いベンツが1台止まっていた。



車の中から運転手が出て来て、車の扉を開けた。


「おかえりなさいませ、お坊ちゃま。お待ちしておりました」



運転手さんらしき人は生徒会長にそう言うと、頭を下げた。



あたしはその光景を黙って見つめていた。



えっ?なに?



どうなってんの?



なに、この車?



そんなことを思っていると、生徒会長に話しかけられた。



「乗れ」



「えっ?」



「えっ?じゃねぇよ。早く乗れ」



生徒会長はそう言うと、あたしを車に無理矢理押し込んだ。



そして、あたしの隣りに生徒会長が座った。



「おい。お前はなんなんだよさっきから」



生徒会長はあたしを少し睨むような目付きで言った。



「え?なにがですか?」


生徒会長は溜め息をついて、あたしを見た。



「お前なぁ…」



生徒会長はまた溜め息をつくと、頭を掻いた。



「あたしがなんですか?」



あたしは生徒会長の顔を覗き込んで言った。



「なんでもねぇよ…」



生徒会長は呆れたようにあたしをチラッと見ると、窓の方を向いた。



なによ…感じ悪い!!



てかさ…この車、一体どこに向かってる訳?



「あの、生徒会長?」



「あ?」



生徒会長は機嫌が悪いのか、怒っていた。



なんで怒ってるのよ…意味分かんないから。



「……この車、どこに向かってるんですか?」



あたしは唐突に切り出した。



生徒会長は一瞬あたしを見ると、また窓の方を向いた。



そしておもむろに口を開いた。



「家に決まってんだろ」


「そうですよね…すいません」



あたしは下を向いて窓を見た。



車内は沈黙が漂っている


かなり静か。



なんかこの空気イヤだわ…。