【完】イケメン生徒会長は俺様!?

「そうなんだ…」



どんな人なんだろう?



人気なんだから、よっぽどカッコいいんだろうな…キャーキャー言われるくらいだし。



……なんて思った。



「あっ、ちなみにこの学校の生徒会長はあたしたちと同じ1年生なんだよ?知ってた?」



……はい?



茉衣?あなた今、なんとおっしゃいました?



生徒会長は1年生?



って―――



「えーっ?!一年生が生徒会長やってんの??うっそっ!!」



びっくりして思わず声を荒げた。



そして、クラスのみんなもあたしに視線を向けた


「美綺、あんた知らなかったの?!あんなに有名なのに?!多分、生徒会長のこと知らないの美綺だけだよ!!」



茉衣は声を張り上げた。


「うん。全然…」



なんせ、外部受験ですから。



この学校に来たのも今日が初めてだし…。



「えぇ。生徒会長のこと知らなかった人居たんだ。びっくり…」



茉衣はそう言うと、ため息をついて廊下に目をやった。



そんなこと言われてもねーっ…知らなかったものは知らなかったんだし。