【完】イケメン生徒会長は俺様!?

「なんか、流二もすっかり父親らしくなってきたね」



あたしはトーストを食べながら言った。



「はっ?」



"なに言ってんだコイツ"って顔であたしをジッと見る流二。



「ほら、最近までまともに子育ての仕方が分からなくておどおどしてた流二が、今はちゃんと美紅の子育てしてるからさ」



あたしはそう言うと、流二にご飯を食べさせた。



「当たり前だろ。これでも一応、俺の娘なんだから。それに、子育てくらいしないとお前がうるせーからな」



流二はそう言うと、コーヒーを啜った。



「ちょっとーなによそれ」



あたしがうるさいってなによ。



父親なんだから、子育てするのは当たり前でしょ



そんなことも分からない訳?



はぁ……やっぱりまだまだだなぁ。



「だってそうだろ?美綺は昔からやんなきゃやんねーでグチグチうっさかったし。食べたらちゃんとゴミ捨ててよーとか、自分の服ぐらい自分で畳んでよーとか。いちいち俺に命令してくるんだから」



「はぁ?」



命令って……あたしは普通のことを言ってるだけでしょうが。



こんなの命令なんて言わないし。



「俺はお前のパシリじゃねーぞ」



「…………」



なんかまた意味の分かんないこと言ってる。



「ったく……美綺は子ども産んでから性格が変わってきたな」



「いつも通りだけど?」



変わったのは流二だよ。



まぁ子育てしてくれるのはすごく有り難いんだけどさ。



「そうか?まぁいいけど。それより美紅の相手するのもいいけど、たまには俺の相手もしてくれよな」



「はっ?」



いきなりなに言い出す訳?



「美綺、最近全然俺の相手してくんねーじゃん」



流二が唇を尖らせて拗ねたように言った。



「……なに言ってるの?」



そもそもなんの話してる訳?



話の意図が全然見えないんだけど。



まぁ流二のことだから、どうせ考えてることは同じだと思うけど。



「まだ分かんねーっ?」