【完】イケメン生徒会長は俺様!?

「俺はそっちの美綺のが好きだから、素直じゃなくていいって」



「う、うん」



なんか嬉しいような、嬉しくないような。



「……なぁ美綺?」



「ん?なぁに?」



「これからもずっと、一緒に居ような」



「うん」



「美綺…」



「ん?」



「……愛してる」



流二の甘くて優しい声が、電話の向こうから聞こえてきた。



「うん……あたしも愛してる」



「ああ」



「これからもずっと、愛してるよ」



「ああ、俺も」



「うん」



「明日の卒業式にさ…」



流二はなにかを言いかけてそこで言葉を止めた。



「流二?どうしたの?」



「いや、なんでもない」



「そう?」



「ああ、じゃあ明日の準備で忙しいからもう切るな」



「あっ、うん。おやすみなさい」



「おやすみ」



そして電話が切れた。



「……流二、さっきなに言おうとしてたんだろ」



途中で言うのやめちゃったけど。



でも、この時のあたしはまだ知らなかった。



……卒業式当日に、あんなサプライズが待っているなんて。



全然想像もしてなかった



「はぁ……美紅、明日ママは卒業だよ」



ベッドに横になったあたしは、寝ている美紅にそう呟いた。



まぁ、美紅には分からないと思うけどね。



それにしてももう卒業かぁ……早かったなぁ、この3年間。



「なんか、卒業って感じしない」



美紅の寝顔を眺めながら、ふと呟いてみる。



「ねー美紅。ママねっ、美紅がお腹に居るって分かった時、ほんとにびっくりしたんだぁ」



美紅の頭を撫でながら言った。



美紅は寝息を立てて静かに眠ってる。



「それにしても、ほんとに可愛いなぁ」



見てるだけで癒さちゃう。……なんでこんなに可愛いんだろう。



ねー美紅……ママ美紅が生まれた時、美紅のママでよかったと思ったよ。