【完】イケメン生徒会長は俺様!?

「フフッ♪ラブラブしてるじゃん」



茉衣はニヤリと微笑みそう言った。



「うるせーっ」



ったく、美綺は心配性なんだから。



俺が浮気なんかする訳ねーだろうが。



「でも、ちゃんとラブラブしてるじゃん」



「ん?ああ…」



「美綺はよっぽど生徒会長のことが好きなんだね」



茉衣は満面の笑顔を浮かべて言った。



「ああ」



「心配するほど生徒会長が好きなんて、なんか可愛い」



「そうか?」



「うん。子ども産んだのに、全然母親とは思えないなぁ」



「ああ。確かに」



あれでも一応、高校三年生だからな。



"まだまだ気分は恋する乙女"なんて、この前言ってたっけ。



「でも、ちゃんと子ども産んだんだもん。偉いよね」



茉衣は優しい笑顔を浮かべて言った。



「え?」



「美綺さ、前にあたしに言ったんだよね」



「……なにを?」



「"もしまた今度子どもが出来たら、多分産めないかもしれない"って」


「……え?」



「あっ、妊娠が分かった後の話だけどね」



「あ、ああ…」



「美綺さ、中二の時に妊娠してたって言ってたでしょ?」



茉衣はそう言うと、俺に視線を向けた。



「あ、ああ…」



「美綺からその話を聞いた時、美綺あたしにそう言ったんだ」



……茉衣にも言ってたのか。



「…………」



「だから、最初は産まないつもりで居たみたいなんだ」



「え?」



産まないつもりだった?



「でも美綺が産むのを決意したのって……生徒会長との間に出来た子どもだったからだと思うんだよね」



茉衣はそう言うと、俺に視線を戻した。



……俺との間に、出来た子どもだから?



「多分美綺は、生徒会長のこと信じてたんだと思うよ。あんなに辛い過去を持ってても」



「…………」



「生徒会長なら自分を信じてくれる。そう思ったんだと思うよ」