【完】イケメン生徒会長は俺様!?

――――…



「おはよー流二」



学校に着くと、啓悟が俺に声を掛けてきた。



「ああ……おはよ」



「どうした?目真っ赤だぞ」



「……別に」



泣いたことだけは……誰にも知られたくない。



もう泣かないって決めてたのに、泣いてしまったから。



「なんかあったのか?」



啓悟はそう言って俺の顔を覗き込んだ。



「……なんでもねーよ」



「そうか?ならいんだけど…」



啓悟はそう言うと、軽く笑った。



「ごめんな……啓悟」



「ん?なに謝ってんだよ」



「いや、お前にはいつも迷惑掛けてばっかだし」



「んなこと気にすんな。俺たち親友だろ?」



啓悟はそう言うと、満面の笑顔を向けた。



「啓悟…」



お前、やっぱいいヤツだな。



「悪いけど……俺はお前のこと分かってるつもりだぞ?一応、"幼なじみ"だし」



「ああ…」



「なにがあったか知らねーけど、元気出せよ」



啓悟はそう言って俺の肩を叩いた。



「ああ……ありがとな」



「おーっ」



啓悟は多分、俺のことを知ってるから気を遣ってくれてるんだと思う。



啓悟も、俺に両親が居ないことを知ってる。



だからいつも、俺のことを心配してくれた。



俺が自分を責めてた時も、啓悟はいつも俺のことを心配してくれた。



口では言えないけど……啓悟にはほんとに感謝してる。



こんな俺を、ずっと心配してくれたから。



ずっと、見守ってくれたから。



今だって時々思うんだ。……もし父さんたちが生きていたら、俺の人生はどうなってたんだろうって。



もしかしたら美綺にも逢えなかったかもしれない、啓悟たちにだって逢えなかったかもしれない。



俺たちの出会いは、偶然なんかじゃない。



……きっと"運命"だ。



でも、たまに美綺が羨ましくなる。



……あんなに温かい家族に恵まれてるから。