【完】イケメン生徒会長は俺様!?

看護師にそう聞いた時、看護師は―――…



「あなたのお父さんとお母さんは、もうここには居ないわ。だけど、あなたを助けてくれたのよ。……自分の命と引き換えに」



俺の頭を撫でながら、優しい笑顔でそう言った。



でも、受け入れたくなかった。



……父さんと母さんが死んだことを。



受け入れるのが、怖かった。



一人になるのが、イヤだった。



だから俺はその時、自分を責めた。



父さんたちは……俺を助けたせいで死んだ。



俺が……父さんたちを殺したんだって。



ずっと、自分を責めて生きてきた。



美綺に出会うまでは……人の温もりをまだ知らなかったから。



ただ寂しさを紛らわすためだけに、ずっと自分を偽ってきた。



好きでもない女を抱いて、いつも寂しさを紛らわしていた。



自分でも、そーゆうことしてるのがイヤだった。



でも俺は、ただ温もりが欲しかっただけなんだ。



……俺の心を温めてくれる温もりが。



"大丈夫だよ"って声を掛けてくれる人が、欲しかったんだ。



俺の凍った心を……誰かの温もりで溶かして欲しかったんだ。



側に居てくれる人が、欲しかったんだ。



同情なんていらなかった。でも誰かが側に居てくれなきゃ、俺はきっとダメになる。



そう思ったから、自分を偽ってまで人の温もりを探してたんだ。



なぁ……父さん、母さん



こんな俺を、許してくれるか?



こんな傷だらけになった俺を、許してくれるか?



今までなにもしてやれなくてごめん。



でもどんなことをしても、父さんと母さんが居ない寂しさは埋められなかった。



なにをやってもダメだった。



ほんとにごめん、こんな親不孝な息子で。



でも、今の俺はなんにも寂しくなんかない。



だって……大事なヤツが居るから。



守りたいと思えるヤツが居るから。



だから、寂しくなんかない。



俺はこの日、車の中で色んなことを思いながら泣いた。