【完】イケメン生徒会長は俺様!?

「お父さん……ごめんね」



「美綺…」



「本当に……ごめんね」



あたしは泣きながらそう言った。



「美綺、もういい。もういいよ」



お父さんはあたしをギュッと抱き締めた。



「心配ばっかり掛けて……本当にごめんね…」



「美綺、もういい。それ以上言わなくていい」



お父さんの腕の力が、強くなった。



「あたし……お父さんの気持ち、全然考えてなかったから…」



「…………」



お父さんはあたしを見つめたまま、なにも言わなかった。



「お父さんはいつだってあたしのこと心配してくれたのに……全然気付かなくて、ごめんね」



「…………」



「恥ずかしくてなかなか言えないけど……あたしね、お父さんのこと大好きだよ」



あたしは泣きながらそう言うと、お父さんに抱き付いた。



「美綺、父さんも美綺のこと大好きだぞ」



「……うん」



あたしはお父さんの腕の中で頷いた。



……ねーお父さん。あたしね、親になって初めて分かった気がしたんだ。



お父さんの気持ちが。



今まであんまりお父さんのこと考えたことなかったけど……子どもを産んでみて初めて分かったんだ。



お父さんの気持ちが。



あたしのことここまで育ててくれてありがとうって、今なら言えるよ。



お父さんとお母さんが出会わなければ……あたしは産まれて来なかった訳だし、拓哉に出会うことも流二に出会うことも、きっとなかったと思う。



茉衣や啓悟君。和葉ちゃんたちにだって、きっと出会えなかったと思う。



それに……こんなに人を好きになることもきっとなかったと思う。



だからね、お父さんとお母さんには心の底から感謝してるんだ。



あたしを産んでくれてありがとう。



あたしをここまで育ててくれてありがとうって、心の底から思う。



感謝しきれないくらい感謝してる。



口ではなかなか言えないけど……あたしお父さんとお母さんの子どもでよかったって思ってるよ。