【完】イケメン生徒会長は俺様!?

「大人になったな、美綺。もう父さんたちが居なくても大丈夫だな」



お父さんは優しい笑顔を浮かべてそう言った。



「……うん。もう一人でも大丈夫だよ」



あたしはそう言ってニコッと笑った。



「なら、父さんも安心だ」



お父さんは優しい声でそう言うと、ニコッと笑った。



「ありがと、お父さん」


「ああ」



「それと……イロイロごめんね」



あたしは小さい声で言った。



「ん?」



「あの時、ヒドいこと言ってごめんね…」



あたしはそう言って俯いた。



お父さんの顔が、まともに見れない。



「え?」



あの時。……あたしが、中学生の時に妊娠した時



あたしは……お父さんにヒドいことを言った。



「お父さんはあたしの気持ちなんか全然分かってない!!」



「好きな人と結ばれるのがそんなにイケないことなの?!」



……そう、お父さんに怒鳴りつけた。



だけどお父さんは……黙り込んだままなにも言わなかった。



それから一度も、お父さんと口を利くことはなかった。



まともに会話って会話をしてこなかった。



それに、ちゃんと謝らなかった。



「ごめんなさい」



……その一言が、なかなか言えなかった。



何度も言おうとした。



けど、言えなかった。



その一言を言う勇気が、あたしにはなかった。



お父さんには散々迷惑を掛けてしまったのに。



いつも、あたしの心配をしてくれたのに。



なのにあたしは、お父さんとちゃんと向き合えなかった。



向き合うのが怖くて、逃げようとしてた。



それじゃダメだって分かってたのに。



きちんと向き合えなかった。



だけど今、こうやって謝ることが出来た。



嬉しいハズなのに、全然気持ちがスッキリしない



「本当にごめんね……あの時、ヒドいことばっかり言って」



あたしは俯いたままそう言った。