【完】イケメン生徒会長は俺様!?

「そ、そんなことないよ。茉衣の所だって有名じゃん」



あたしが茉衣に問い掛けると、茉衣はちょっと下を向いて答えた。



「うちはもう経済力ではどこの会社にも負けてるし…売り上げも、完全に落ちてるよ」



茉衣はそう言うと、苦笑いした。



「そうなんだ。大変だね…でも、うちも最近なかなか売り上げが上がらないらしくてさ、経営が伸び悩んでるみたいだからお父さん困ってる」



「そうなんだ…」



茉衣がそう言ったとき、廊下が何だか騒がしくなった。



「「「キャーーーッ!!」」」



?!



なっ、なにっ!!



「どうしたの?なんか騒がしいけど…」



あたしがそう言うと、茉衣は廊下の方を向いて言った。



「あぁ…あれは生徒会長だよ」



「生徒会長?」



「そっ、生徒会長は人気なの。かっこよくて頭が良くて、スポーツ万能で笑顔が素敵で、ルックスも良くて、まさに完璧主義者」



茉衣は軽々とそう口にした。



そっ、そんなスゴい人なんだ…生徒会長って。