5月2日、午後1時32分。



ついに、念願の子どもが産まれた。



女の子で、名前は美紅。



流二と一緒に付けた。



美紅が産まれた時、あまりの嬉しさと安心感から涙が零れた。



やっと、美紅に逢えた。



それが嬉しくて、涙が止まらなかった。



―――――…



「オギャーッ!!オギャーッ!!」



「おめでとうございます。元気な女の子が産まれましたよ?」



美紅が生まれた瞬間、体がウソみたいに軽くなった。



その時、やっと産まれたんだ……って実感した。



そう思ったら、なんだか自然と涙が溢れ出てきた



そして初めて、産まれたばかりの子どもと対面した。



すごく、可愛かった。



この子が……あたしたちの子ども。



子どもを産む時はすごく痛かったけど……お母さんの言う通り、子どもが産まれた時の嬉しさは言葉では表せないくらいだった。



それくらい、嬉しかった



今までにないくらいの痛みを感じたけど……だけど、それでも子どもが産まれた時の喜びは大きかった。



やっと母親になれたんだ。……そう思うと、嬉しくてしょうがなかった。



陣痛の痛みはヒドくて、もうほんとに死んじゃうんじゃないかってくらい痛かった。



その痛みは生理の時とは比べものにならないくらいだった。



ほんとに痛くて、ずっと唸っていた。



病院に着いてすぐに分娩室に入って、必死で頑張った。



産む時の痛さも、尋常ないくらいヤバかった。



子どもを産むなんて初めてのあたしには、正直どうしたらいいのか分からなかった。



だけど、それでも痛みに必死で耐えて美紅を産んだ。



早く子どもに逢いたい。……その一心で。



そしてやっと子どもに逢えた。



美紅の顔を見た時、嬉しくて嬉しくてしょうがなかった。



「お疲れ様。よく頑張りましたね」



産婦人科の先生がニコッと微笑みそう言った。



「……はい」



あたしはニコッと頷いた