【完】イケメン生徒会長は俺様!?

お母さんはそう言うと、あたしの隣りに移動した



そして、肩を叩いた。



「うん」



「そんなに不安にならないで。産まれてくる赤ちゃんまで不安になっちゃうわよ」



お母さんはそう言ってあたしの肩を叩いた。



「うん。そうだよね…」



「ええ。……産まれてくるを赤ちゃんを不安にさせちゃダメよ。アナタは母親なんだから。母親が子どもを安心させてあげなくちゃ。"大丈夫"って言ってあげなくちゃ。そうすればきっと大丈夫だから」



お母さんはそう言うと、あたしのお腹に視線を向けた。



「お母さん…」



「せっかく授かった命なんだもの。大事にしてあげなくちゃ子どもが可哀相よ」



「……そうだよね。あたしは母親なんだもん。母親のあたしがしっかりしなくちゃダメなんだよね…」



あたしはそう言うと、自分のお腹に手を乗せた。



「美綺、目を閉じてよく聞いてみなさい」



「え?」



お母さんはそう言うと、あたしのお腹に手を当てて更に続けた。



「あなたのお腹に宿ってる、子どもの声を」



「子どもの……声?」



「そう。ほら、よく耳を澄まして聞いてごらん。赤ちゃんがなんて言ってるのか分かるから」



お母さんはそう言ってニコッと笑った。



「子どもの、声…」



あたしは再び自分のお腹に手を当てて、そっと目を閉じた。



……あっ、なんか聞こえる。



これ………子供の声?



お母さんの言う通り……子どもがなんか言ってるように聞こえる。



あたしはもう一度、深く目を瞑った。



……あっ、聞こえた。



子どもの声が―――…



お母さんが言った通り、あたしにはハッキリ聞こえたんだ。



子どもの……本当の気持ちが。



お腹の中では一生懸命動いてるけど……ほんとは赤ちゃんも不安なんだよね。



あたしと一緒ですごく不安なんだって……赤ちゃん、お腹の中でそう言ってた。



やっぱり、考えてることは同じなんだね。



親子は似るって言うし。