【完】イケメン生徒会長は俺様!?

「もちろん、不安だったわよ。恐かったわよ」



「そっか…」



「だけどね、早く子どもに逢いたい。そう思ったから産むことが出来たの」



「そうだったんだぁ…」



お母さんの話を聞いて……少しだけ不安が和らいだような気がした。



「でもね、美綺。これだけは言えるわ」



「え?」



あたしはお母さんに視線を向けた。



「母親になって分かることがたくさんあるのよ」



「母親になって……分かること?」



「ええ。母親にならなきゃ分からないことがたくさんあるの」



「…………」



「子どもが産まれてから分かることって、たくさんあるのよ。それはね、子どもに教えられるの」



お母さんはそう言うと、優しく微笑んだ。



「……そっか」



「だから、美綺も母親になって分かることがたくさんあると思うわ」



「うん…」



"母親になって分かること"かぁ…。



「だから、なにかあったらいつでも相談してきなさい」



「うん……ありがとう」



「美綺も同じ母親として、きっとお母さんの気持ちが分かるようになってくると思うから」



「……うん」



「お母さんに出来ることならなんでも言ってね?相談に乗るから」



「うん。ありがとう…」



「お母さんも育児の先輩として、美綺の役に立ちから」



「ありがとう。イロイロ教えてね」



「任せなさい。お母さんも少しは手伝うから」



「うん」



「でも今は、元気な子どもを産むことだけを考えなさい。まずはそこからだから」



お母さんはケーキを食べながら言った。



「……うん」



あたしは頷き、紅茶を飲んだ。



「だけど、子ども産むのはすごく不安だと思うわ」



「うん……正直、すごく不安だし。すごく怖い」



「お母さんも、出産する前は美綺と同じ気持ちだったわ」



「ちゃんと、産まれるかな?」



「大丈夫よ。お母さんが付いてるわ」