【完】イケメン生徒会長は俺様!?

だからあたし……ほんとのことを話すことが出来たんだ。



「美綺?どうしたの。ボォーッとしちゃって」



お母さんの声で我に返った。



「あっ、ううん。なんでもない」



あたしはニコッと笑うと、ソファーに座った。



「美綺が帰ってくるって言うから、ケーキ買って来たの。一緒に食べましょう?」



お母さんはトレイをテーブルに置いて言った。



「うん」



「はい」



お母さんはあたしの前に紅茶とケーキを置いた。



「ありがとう」



「さっ、食べましょう」



「うん。いただきます」


あたしはケーキを口に入れた。



「おいしい」



「そう。よかったわ」



お母さんはニコッと笑った。



「赤ちゃん、もうすぐ産まれるのね…」



お母さんは優しく微笑み言った。



「……うん」



あたしはお腹に手を乗せた。



「お母さん嬉しいわぁ。こんなに早く孫の顔が見られるなんて」



お母さんはそう言ってニコッと笑った。



「お母さん…」



「子ども産むのは大変よ。だけどね、生まれてから実感するの……あっ、やっと産まれたんだって」



お母さんはゆっくり話し始めた。



「やっと、母親になったんだって」



「…………」



「産まれるまでは分からないけど……子どもが生まれた時の喜びはほんとに大きいの」



お母さんはそう言ってニコッと笑った。



「お母さん、ほんとに嬉しかったわ。……美綺が産まれた時」



「え?」



「さっきまでお腹に居た子が……こうして腕の中に居るんですもの。それ以上の幸せはないわ」



「お母さん…」



「美綺も、子どもが産まれればきっと分かるわよ。……子どもが産まれた時の喜び」



お母さんはそう言うと、ニコッと微笑み紅茶を飲んだ。



「……ねーお母さん」



「ん?」



「怖くなかったの?子ども生む時。……不安じゃなかったの?」