【完】イケメン生徒会長は俺様!?

それから、あっという間に時間は過ぎていった。



気付けばもう……出産を間近に控えていた。



お腹の子も10ヵ月になり、もうすぐ産まれるんだなぁと実感しつつある



もういつ産まれてもおかしくない状況だから、油断は出来ないんだ。



「美綺、大丈夫?」



「うん。なんとかね…」



「そう?あんまりムリしないでね」



「うん。ありがとう…」



あたしは出産を控えたため、アドバイスをもらおうと思い子どもが産まれるまで実家に居ることにした。



家に戻ってきたのは一週間くらい前。



久しぶりに逢うお母さんとお父さんの姿に……少しだけ安心さを感じた。



家に帰る際、お父さんとお母さんには事前に連絡を入れておいた。



―――――…



ピンポーン



一週間前。久しぶりに押したインターホンに、少し緊張が募る。



「はーい」



そして、家の玄関が開いた。



―――ガチャッ



「お母さん、ただいま」



あたしは笑顔で言った。



「美綺、お帰りなさい」



お母さんは笑顔で迎えてくれた。



「久しぶり」



「久しぶり。元気?」



「ええ。お母さんはとっても元気よ。美綺も元気そうでなによりだわ」



お母さんはそう言って優しい笑顔を浮かべた。



「さっ、上がりなさい」



「うん」



あたしは家の中に入った



久しぶりに入る我が家に、少し緊張した。



だけど家に入った瞬間、家族の暖かさを感じた。



そしてリビングに入った



あたしは立ち止まり辺りを見回した。



「なんか懐かしいなぁ。……この雰囲気」



急に思い出した。……前に流二とここに来た時のことを。



あの時あたし、すごく不安だったんだよね…。



ほんとのことを話すのに、すごく不安だったんだよね…。



あの時……流二が手をギュッと握り締めてくれて、"大丈夫"そう言ってくれたんだよね…。