それが出来ないのが現実なんだ。
「あたし辛かった。……いくらごめんって謝ってても……結局、過ぎ去った過去は戻すことなんて出来ない。……戻したくても戻れないから、余計に辛かった…」
美綺の目から流れる涙は、止まらない。
「…………」
思わず美綺を抱き締める力を強める。
「いくら忘れようとしても、やっぱり忘れられないのが現実で……どうすることも出来なくて、ほんとに辛かった。……思い出したくなくても、自然と思い出しちゃうから…」
「大丈夫。大丈夫だから…」
「だけど、拓哉は責任を感じてた。……ずっと自分を責めてた」
「…………」
「あたし、どうしたらいいのか分からなくて……"もういい"しか言えなかった」
美綺はそう言って、俺の胸に顔を埋めた。
「あたし、あんなに拓哉を悩ませてなんて知らなくて……自分がすごく情けなく感じた」
美綺は俺の胸に顔を埋めたままそう言った。
「あたし、自分のことだけ考えてなくて……拓哉のことなんか、全然考えてなかった」
「…………」
「その時……あたしってほんとに"サイテー"なんだなって思った」
「…………」
「悩んでたのはあたしだけだったんだって……ずっと思い込んでた」
美綺の声が少し高くなる
「……サイテーだよね。あたし」
美綺はそう言うと、俺を軽く見て苦笑いした。
「…………」
それでも俺は……なにも言えなかった。
口が開けなくて、ただ黙り込むだけ。
正直……なにを言ってあげればいいのか分からなかった。
この話を聞いてもなんにも言ってあげられないなんて、俺は彼氏失格だ。
ただ、美綺はアイツと再会してから過去のことを思い出したことは確かで―――…
正直、なにがなんだか分からなくなった。
「ごめんね……流二」
美綺は俺の隣りに座り直し、口を開いた。
「……え?」
俺は美綺の方を向いた。
美綺はまた口を開いた。
「あたし辛かった。……いくらごめんって謝ってても……結局、過ぎ去った過去は戻すことなんて出来ない。……戻したくても戻れないから、余計に辛かった…」
美綺の目から流れる涙は、止まらない。
「…………」
思わず美綺を抱き締める力を強める。
「いくら忘れようとしても、やっぱり忘れられないのが現実で……どうすることも出来なくて、ほんとに辛かった。……思い出したくなくても、自然と思い出しちゃうから…」
「大丈夫。大丈夫だから…」
「だけど、拓哉は責任を感じてた。……ずっと自分を責めてた」
「…………」
「あたし、どうしたらいいのか分からなくて……"もういい"しか言えなかった」
美綺はそう言って、俺の胸に顔を埋めた。
「あたし、あんなに拓哉を悩ませてなんて知らなくて……自分がすごく情けなく感じた」
美綺は俺の胸に顔を埋めたままそう言った。
「あたし、自分のことだけ考えてなくて……拓哉のことなんか、全然考えてなかった」
「…………」
「その時……あたしってほんとに"サイテー"なんだなって思った」
「…………」
「悩んでたのはあたしだけだったんだって……ずっと思い込んでた」
美綺の声が少し高くなる
「……サイテーだよね。あたし」
美綺はそう言うと、俺を軽く見て苦笑いした。
「…………」
それでも俺は……なにも言えなかった。
口が開けなくて、ただ黙り込むだけ。
正直……なにを言ってあげればいいのか分からなかった。
この話を聞いてもなんにも言ってあげられないなんて、俺は彼氏失格だ。
ただ、美綺はアイツと再会してから過去のことを思い出したことは確かで―――…
正直、なにがなんだか分からなくなった。
「ごめんね……流二」
美綺は俺の隣りに座り直し、口を開いた。
「……え?」
俺は美綺の方を向いた。
美綺はまた口を開いた。



