【完】イケメン生徒会長は俺様!?

「うん。順調に育ってるわ」



産婦人科の先生が、お腹の中をモニターで見ながらそう言った。



「そうですか?ありがとうございます」



あたしも、子どもが写ってるモニターを見た。



モニターには確かに、お腹の中に居る子どもが動いていた。



「もう少しで産まれるわね?」



先生があたしに視線を向けて言った。



「はい。今から楽しみです」



あたしは笑顔で答えた。



……もうすぐかぁ。なんか、ドキドキしてきた。



もうすぐ、子どもに逢えるんだね。



楽しみだなぁ…。



早く生まれないかなぁ…



「あっ。赤ちゃんの性別、知りたい?」



先生はあたしに言った。



「え?性別ですか?」



そっか。もう性別も分かるんだよね…。



「ええ。赤ちゃんの性別、知りたい?」



性別かぁ……知りたいけど…。



「……いえ。産まれてからのお楽しみにしておきます」



やっぱり、産まれてからのお楽しみにしておきたい。



「そう、分かったわ。産まれてからのお楽しみね?」



「はい」



「あと2ヵ月もすれば産まれるから、それまではお預けね」



「はい」



あと2ヵ月かぁ。……楽しみだなぁ。



早く、子どもに逢いたいなぁ。



「だけど、まだ17歳なのに大変ね」



先生は診断書を書きながら呟いた。



「え?」



「17歳って言ったら、まだ遊びたい年頃じゃない?なのに、遊びたいのを我慢して子どもを産むのを決意するなんて、あなたは立派ね」



先生はそう言うと、あたしに視線を向けてニコッと笑った。



「……ありがとうございます」



「あなたは立派な母親になるわ」



「はい。頑張ります」



「応援してるわ。頑張ってね?きっと大丈夫だから」



「はい」



「さっ、検査は終わりよ。なんにも異常はないわ」



「本当ですか?ありがとうございました」