【完】イケメン生徒会長は俺様!?

「…………」



「だけどね……すごくこうしてみたかったんだ。今みたいに」



「…………」



「一回でいいから……お父さんの背中にこうしてみたかったなぁ」



「…………」



「ごめんねいきなり」



美綺は俺から離れると、部屋に戻って行った。



「なんだったんだ?さっきの」



部屋に戻りベッドにダイブすると、小さく呟いた



お父さんにこうしてみたかったんだ……か。



俺も……あんなことしてみたかったな。



今じゃ、親父とお袋の顔なんか全然覚えてねーけど。



小さい頃の記憶なんか、全くない。



ただ唯一覚えてるのは、両親が事故で死んだ時の記憶だけ。



それ以外、なんにも覚えていない。



俺、こんなに寂しがり屋だったっけ?



確かに……両親が居ない俺は小さい頃に、すごく寂しさを感じていた。



どの家庭にもちゃんと両親が居て……休みの日にはどこかに遊びに行ったり、キャッチボールしたりしてるけど、俺は両親が居ない。



だから今まで一度も、そんなことしたことない。



確かに、憧れではあった



だけど、今の俺には美綺が居る。



だからもう寂しくない。



美綺の両親も……俺を受け入れてくれてる。



俺が美綺の両親に自分の両親が居ないことを話した時、美綺の両親は俺に笑顔で言ってくれた。



「私たちのこと、本当の両親だと思ってくれていいからね。遠慮せずになんでも言って」



その時俺は……すごく嬉しかった。



コンコンッ



「流二ーっ?ちょっといい?」



美綺が部屋に入ってきた



「ん。どうした?」



俺はベッドから起き上がると、美綺に視線を向けた。



「あのね、今お母さんから電話があって、今度ご飯食べに来なさいだってーっ」



美綺はそう言って俺の隣りに座った。



「マジで?」



「うん。行こう」



「……そうだな」



俺はベッドに横になった