「……ああ。俺もそう思う」



「……え?」



美綺は不思議そうな顔をして俺を見た。



「俺も……美綺と出会ってから変わった」



「…………」



美綺が気持ちを伝えたんだ。今度は俺が気持ちを伝える番だ。



「俺、今まで女とかよく分かんなくてさ……付き合ってても別に、好きとかそういうのなかったんだよな」



俺は今まで美綺に話していなかったことを話した



「…………」



「今まで付き合ってきた女は何人か居たけどさ。美綺は……美綺だけは、唯一本気で好きになった女なんだ」



「…………」



「ずっと側に居たい。離したくない。……そう思ったのは美綺だけなんだ」



「……りゅ……じ」



俺は美綺に視線を向けた



美綺は涙を目にいっぱいためていて、今にも泣き出しそうな顔をしていた



「だから俺も……美綺には言葉じゃ伝えられないくらい感謝してる」



俺はそう言うと、美綺の頭に手を乗せて頭を撫でた。



「……うん」



そして美綺の目から、大粒の涙が流れた。



俺は美綺の涙を拭うと、思いっきり抱き寄せた。



そして美綺を思いっきり抱き締めた。



「流二……ありがとう」



「俺こそありがとう」



「うん…」



美綺は小さく頷いた。



「美綺、これからもよろしくな」



「うん。あたしこそよろしくね」



「ああ」



そして俺は、美綺にそっとキスをした。



ちゅっ



「もう……不意打ちなんてずるいっ!!」



美綺はそう言って俺の胸板を叩いた。



「フッ。顔真っ赤」



俺は美綺の顔を覗き込んで言った。



「もう!からかわないでよぉ////」



「美綺が可愛いのがいけないんだろ」



俺はそう言ってニカッと笑った。



「可愛くない////」



美綺は顔を真っ赤にしながら下を向いた。



「すげー可愛いよ」



俺は耳元で呟いた。