【完】イケメン生徒会長は俺様!?

「美綺も母親らしくなってきたな」



車の中で流二が言った。


「え?そうかなぁ?」



「ああ。なんか表情が母親らしい」



流二はそう言うと、あたしの頭を撫でた。



「……ありがとう」



「おーっ」



そして家に帰った。



今日は検査の日だったから、病院に行ってきた。


赤ちゃん、順調に育っててよかった。



―――――…



夏休みに入ってから、およそ三週間が過ぎた。



あたしはいつもと変わらず、普通の生活を送っていた。



やっぱり暑さと疲労から、動くのが辛かった。



けどその分、あたしのお腹もまたちょっと大きくなった。



「体、大丈夫か?」



お昼のそうめんを食べている時、流二が言った。


「うん。まぁなんとか。……動くの辛いけど」



「そうか。あんまり無理すんなよ」



「うん。ありがとう」



「おーっ」



そしてお昼を食べた後、スクリーンのある部屋で流二と一緒にDVDを見た。



恋愛ものなんだけど、最後の方はほんとに感動してしまい、あたしは一人号泣していた。



「ったく、よく泣くな」


DVDを見終わった後、流二はそう言いながらティッシュであたしの涙を拭ってくれた。



「……うぅ……だっでぇ」



「泣きながら話すんじゃねーよ」



流二はそう言いながらも、あたしの涙を最後まで拭ってくれた。



「ほら、もう泣きやめ」


「もう泣きやんだもん」



「お前、泣きすぎだろ。なんだよこのティッシュの量は」



流二がその辺に散らばったティッシュを見ながら言った。



「だって……感動したんだもん」



流二はため息を付くと、散らばったティッシュを拾ってゴミ箱に捨てた。


なんだかんだ言って優しいんだよね、流二は。



文句言いながらも、ちゃんとやってくれるから。


そういう所も、流二のいい所なんだよね。



流二はティッシュを捨てると、そこに置いてあるベッドにダイブした。